Tuesday, April 10, 2012

マレットゴルフ始めました。

集中力と欲との戦い。




天気も温かくなり、水星の逆行も4日で終わり、気分がいいです。色々な事が動き出しそうです。
蕁麻疹も食物からでなはく、植物か昆虫からのものらしいので、ひと安心。花粉ではないようです。何かに触ってしまって、かぶれた感じです。

少しでも足を動かして、運動不足解消に母とマレットゴルフを始めました。住んでいる所の近くに公営のマレットゴルフコース(36ホール)があります。

マレットゴルフは福井県発祥のスポーツです。18ホールの芝生のミニゴルフのコースで、ゲートボールで使うクラブをゲートボールのボールで打ち、打数を競い合う感じのものです。普通のゴルフ同様に1ホールが3打~5打でカップ(穴)に入れていくように、設計されています。

ボールが大きく重いので、普通のゴルフみたいにボールが遠くまで飛ぶように、クラブを振り切る必要がないので、腰をねじる事がなく、私みたいに股関節捻り厳禁の人には、もってこいです。(人工股関節は回転域が狭いため、足を捻りすぎると脱臼の危険を伴います。)

短い1ホール毎に、様々な趣向が施されています。グリーン周りが高く盛ってあったり、コースが180度曲がっていたり、橋が設置されてそこを通らなくてはならなかったり、砂のないバンカーがあったり、小さい丘越えがあったりと様々です。

ホールは芝生で覆われていますが、幅がそんなに広くないので、ボールの飛ばしすぎなどで、コース外に出ることしばしばです。傾斜がある所が多いので、ボールに勢いがあり過ぎると、ホール外に出てしまいます。ホール外に出てしまうと、”OB(Out of bounds ”で1打加算され、やり直しになります。

なるべく遠くにボールを飛ばしたい欲が出るので、程よい所でボールを止めるための力加減がとても難しい。力が弱すぎれば、ボールは思ったより転がらず、打数が多くなってしまう。OBになれば、もちろん打数に響きます。いかに少ない打数で、カップ(穴)に入れるか、地形を読みながら、打ち込んでいく。思ったよりも頭と感覚を使うスポーツです。

普通のゴルフに劣らない、面白さがあります。

母とコースを回るので、競争意欲に駆り立てられます。母の軟式テニス仲間も同じコース場でプレイしているので、時々一緒にやったりします。相手に負けまいと思ったり、相手が上手だと、ひどいスコアは出せない気にさせ、慎重になったりします。このマレットゴルフをやっていると、ブロのアスリートの大変さを察せます。

何か心配事がプライベートであると、プレイ中にふとその事が浮かんで、集中を欠かされます。するとボールがあらぬ方向へ行ってしまう。欲を出してプレイすると、裏目裏目になります。大概OBになってしまいます。平常心がこんなにも難しいものなのかと、思い知らされるほど、自分との戦いになります。

私の場合は、運動不足解消程度なので、生活や選手生命が掛かっているわけではありません。真剣に精神的重荷がかかっていたら、どれだけ大変か。たぶん想像以上ではないかと思います。

常に欲をかかずに、物事に囚われずに、淡々とプレイをしていく。そうすると、いいスコアが出ます。
素直にクラブをふった時に、ナイスショットになります。モチベーションを保ちながら、気張らない。ほんの加減です。
 
それは、陶芸のロクロに向かって、作品を作っていく感じと似ています。考えすぎたり、カッコよく作ろうと欲をかいたりすると、余りいい物は出来ません。素直に向かい合った時に、いいものが出来る気がします。でもそこに何かを入れていきます。

料理のほんの塩加減みたいな、絶妙さ。殺すも活かすもバランス次第。安定した精神状態の中で、素直にその事に向き合い、力まず行なえた時に、何か素晴らしい成果が出るものではないでしょうか。

その感覚は、仕事でも日常生活でも同じだと思います。 絶妙なバランス。

先月パー3の直線ショートホールで、なんとホールインワンをしました。打つ前の心境は、上記のようだったと思います。その後打った母も、なんとホールインワン。普通のゴルフのように、とてもホールが広くて、ボールを飛ばさなくてはならない訳ではないので、それほど難しいものではないのですが、ちょくちょく出るのものでもありません。とってもうれしいです。それ以来そんな奇跡は出ないです。欲をかいているのだと思います。