Friday, November 1, 2013

ゼンタングル(Zentangle)日本上陸

一石二鳥、三鳥のゼンタングル。




長い間、ブログがお休み状態でしたm(_ _)m 再開します。

10月13日~16日ロードアイランド州プロヴィデンスで、ゼンタングル(Zentangle)のティチャーズ コースを受けて来ました。

初の日本在住日本人のゼンタングル講師誕生です。

ゼンタングルは、Rick Roberts and Maria Thomas(リック・ロバーツ&マリア・トーマス)が作った、リラックスして、構造化されたパターンを描画することにより、美しい画像を作成するための楽しい方法です。3.5インチ四方(9cm弱四方)の紙に、鉛筆とペンを使って描いていきます。

ゼンタングルは造語で、Zen(禅)Tangle(絡まる)を合わせたものです。Zen哲学を持ち入れて、パターンを絡ませて描く手法と言えと思います。

マリアはカリグラファーで、ウエディングやパーティーの招待状を作る仕事や、自分の会社を起こして経営をしていた人でした。リックは色んな仕事を転々とやり、仏教のお坊さんを目指した事もある人です。そんな二人が知合い、ある時、マリアがカリグラフィーを描いている姿を、リックが見ていると、彼女が集中している態が、瞑想状態の時と同じであるのに気が付きました。僧侶の修行をしたことがあるリックは、瞑想状態になるのがいかに難しい事を知っていましたが、簡単に瞑想状態になっているマリアの姿を見て驚き、簡単に瞑想状態になれる事に気がついたのです。

何かを集中してやっている時は、時間を忘れ、時間が経っていることも感じさせない空間が生まれます。もうそれは瞑想状態。

瞑想は、心を落ち着かせます。心が落ち着き、何も考えない、無心の状態になるとストレスが解消されていき、癒やしが起きます。単純作業は、短時間で瞑想状態に導き安くします。

日常、考えたり、思ったり、感じたりしていて、休む事なく心や頭は動いています。すると当然疲れて来ます。心も頭も何気なく動きっぱなしなで、疲れを感じていないだけで、実際は疲れているのだと思います。その疲れを癒すのが、瞑想と言われていますが、普段の生活で、瞑想をするのは難しいです。それが簡単に出来たらイイですよね。

落書きをすることで、ストレスを解消したり、集中させるいう話があります。詰まらない授業中/会議、くだらない話を聞かされている電話中などに、私は知らず知らず落書きを描いています。ストレスの軽減になっていると思います。落書きをするとイライラしないのです。(反対に紙とペンがないと、そんな状況下ではイライラします。)

瞑想状態にならないまでも、描くことでストレスの軽減にはなります。上手く描こうと思わなくていいのです。ゼンタングルは上手くパターンを描けなくても、パターンが結集すれば上手く見えるのですから。ちょっとしたマジックです。しかも、パターンは無限のようにあるのです。

ゼンタングルでパターンを描く時に、消しゴムや消せる道具を使いません。それは人生のごとく、やり直しをせずに、いかに活かしていくかの発想があるからです。失敗だと思った事もそれを生かした方向にもっていくのが、ポジティブな人生観です。ゼンタングルも描いている時の失敗は、活かして創りあげていく考えがあるので、消す作業はしません。

作品は一見複雑な構成に描かれているように見えますが、実はいたって簡単で、パターンを覚えてしまえば、それを組合せるだけです。なので、誰でも簡単に素敵な作品が出来上がります。人生も複雑なようで、実はいたってシンプルだっりするものです。

ゼンタングルの哲学は、人生なぞらえています。

夢中になたり、ボーとしたり、描きながらモヤモヤやイライラを吐き出したりして、描いているうちにスッキリしたり、創る楽しさを感じてみたり。最後には、アート作品が出来るなんて、素敵でしょ。



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